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愛犬の毛艶の変化から考えられる病気は?

 

イヌの体はほぼ全身が毛で覆われており、体調によって毛の艶が悪くなったり抜けたりすることがあります。

原因となる病気によって、毛の抜け方や毛艶の変化に差がありますので、日ごろの動作の変化だけでなく毛の抜け方や毛の質などにも気配りする方が良いです。

脱毛や毛艶の低下というのは代謝能力の低下が関係していますので、高齢化すると多かれ少なかれ目立つようになります。

しかしながら、加齢に伴うケースでは変化が徐々に起こるので、急激に脱毛や毛艶の変化が起こった時には病院を受診した方が良いかもしれません。

特に、円形脱毛症のように局所的に起こる脱毛や部分的な毛の変色などは、皮膚や代謝のトラブルが体に起こっている可能性が高いと考えるべきです。

もちろん、ストレスが原因であれば、生活環境を整え清潔にするだけでなく愛犬とのスキンシップを活発にしてストレスを取り除いてやることで治まる可能性もあります。

愛犬の毛艶の変化から考えられる病気は?

イヌの体毛は専門的には被毛というそうですが、被毛は何気なく生えているというわけではなく意味があります。

被毛には、外部から侵入してくる病原体や虫の侵入を防ぎ、皮膚を外敵から保護する働きがあります。

また、被毛の表面は脂質でコーティングされていて、雨や雪などの水分が皮膚表面に到達するのを防ぐ働きもあります。

さらに、イヌの被毛はアンダーコート(下毛)とオーバーコート(上毛)の二種類があるダブルコートと一種類の被毛しかないシングルコートという犬種があります。

被毛が二重構造になっているダブルコートでは、アンダーコートは密集した柔らかい毛で体温を維持するのに役立ちます。

オーバーコートは外側に伸びて、紫外線や刺激から皮膚を守る働きがあります。

ダブルコートの犬種は、寒くなる秋口から新しいアンダーコートが生えて冬に備え、温かくなる春からアンダーコートが抜けるというサイクルがあり、春と秋が換毛期と呼ばれています。

寒冷地や寒暖差がはっきりしている地域に順応して進化したと考えられています。

ダブルコートの犬種はゴールデンレトリバーラブラドールレトリバースピッツポメラニアンコーギーボーダーコリーシベリアンハスキーが有名で、日本では柴犬秋田犬が該当します。

一方、シングルコートと呼ばれる犬種は温暖な地域で進化したイヌに多く、ミニチュアダックストイプードルパピヨンヨークシャーテリアマルチーズチワワなどが該当します。

シングルコートとは呼ばれていますが決して二重構造でないというわけではなく、オーバーコートに比べてアンダーコートが異常に少ないというだけで、寒暖差が少ないために大量のアンダーコートが必要なくなったもの、と考えられています。そのため、シングルコートの犬種では換毛期に目立った抜け毛が少なく、小型の室内犬に向いていると言われています。

皮膚病による脱毛

イヌの被毛というのは犬種によって構造や目的が異なっているということですが、弱い皮膚を様々な外乱から守るということが最大の役目です。

イヌの皮膚の角質層は人間の1/3程度の厚みしかなく、イヌの皮膚は想像以上にデリケートにできているということです。

人間の皮膚は紫外線や乾燥などの外部からの刺激に対して角質層で保護することができますが、代わりに被毛がほとんどなくなってしまったということです。

すなわち、イヌの被毛が正常に生えていない状態は皮膚のトラブルにつながりますし、被毛が正常に生えない状態というのは皮膚のトラブルが起こっているという可能性もあるのです。

イヌの被毛は皮膚にある毛穴から生えていますので、皮膚が炎症を起こしていたり毛穴が皮脂で詰まっていたりしては毛がまともに生えてくるわけがありません。

イヌの皮膚病には、白癬といって皮膚表面にカビなどの糸状性の菌が生えることによって起こる皮膚病があります。

白癬になると糸状性の菌が円形に広がるので円形に脱毛する部分が出てきますし、脱毛している部分を良く見るとカサブタができています。

皮脂の分泌がうまくいかなくなったりすることで毛根に皮脂が溜まり、皮脂を栄養源として増殖する皮膚の常在菌であるマラセチアの増殖による脂漏症につながることもあります。

また皮脂が溜まると、そこから生えてくる被毛に固まった脂が付いて被毛がべたつくことになります。

当然ですが、皮膚が炎症を起こしていますので、免疫反応によって痒みが発生し、やたらと引っ掻いたり牙で噛むようなしぐさが多くなり、脱毛したり被毛の色が唾液によって変色して固まってしまうことも頻繁に観られるようになります。

ノミの寄生や接触アレルギーによる皮膚炎も、同じように引っ掻くことによって脱毛が促進されますが、円形の脱毛が無いことから区別することが出来ます。

代謝のトラブルによる被毛の異常

代謝機能に問題があって被毛の産生にトラブルがあり脱毛が起こっている場合には、部分的な脱毛というよりは全身の脱毛が起こる場合が多くなります。

イヌの体毛は人間の毛髪と同じでタンパク質でできており、体内の栄養素であるアミノ酸を利用して生産されます。

イヌがドッグフードから得られる栄養素はタンパク質ですので、一度アミノ酸に分解しなければ被毛を産生することが出来ません。

代謝能力が低下してしまうと被毛の産生が滞ることになります。

すなわち、代謝能力が低下すると新しい被毛を合成することが出来なくなり、被毛が細くなったりアンダーコートが生え変わることが出来なくなったりするというわけです。

ダブルコートのイヌにとっては深刻な問題となってきます。

さて、イヌの毛の艶や脱毛に影響のある代謝関連の病気としては、副腎皮質ホルモンの分泌異常が挙げられます。

副腎皮質ホルモンは名前の通り副腎から分泌されるホルモンであり、体の内外で起こる炎症反応をコントロール、炭水化物やタンパク質の代謝、血液成分の濃度の調節など、生きていく上で重要な機能をコントロールする働きがあります。

不要なホルモンが過剰に分泌されても、必要であるにもかかわらず分泌されない場合でも、体に異常が生じます。

もしかすると、脱毛や元気の無さはホルモンバランスが崩れて起こっているのかもしれません。

脳からホルモンの分泌が指示されますので、副腎が正常であってもストレスによって食欲不振、倦怠感、あるいは脱毛などの症状が現れることもあります。

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