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イヌの感染症はワクチンで予防するのが一番ですが・・、かかってしまったら!?

感染症もイヌ特有の病気から人獣共有のものまで、多くの種類があることが知られています。

狂犬病はその中でも最たるもので、狂犬病ウイルスが感染して起こる病気です。

ただし、日本では狂犬病の予防接種は法的に義務付けられており、ルーチン化していますので昭和32年以降は確認されていないということです。

他の感染症にしても、危険なものは大半がワクチン接種によって予防されているということです。

ペットショップで販売されているイヌのケージを見ると、ワクチン接種済みという子犬をたくさん見かけます。

しかしながら、全ての飼い主が感染症の予防に注意を払っているというわけではありません。

日本における愛犬の混合ワクチン接種率は20%程度しかないということですので、80%の愛犬は感染症のリスクを抱えているということになります。

他方、過剰なワクチン接種は愛犬の抗体産生能力を低下させるという話もあり、何でもかんでもワクチンで予防というわけでもありません。

法律で定められている狂犬病はともかく、基本的には生後2か月、3か月、1年3か月後に混合ワクチンを接種することが推奨されており、それ以後は3年に1回の割合で接種すると言われていますが、10歳を超えた高齢犬のワクチン接種は止めた方が良いということが言われています。

これらの背景から考えると、イヌの感染症に関する知識は持っておいた方が良いということになります。

人間の感染症というと、一番に頭に浮かぶのがインフルエンザや風邪で、次が食中毒による下痢と脱水症状です。

しかし、イヌの場合には人のインフルエンザが感染することはありませんし、食中毒といっても余程危険な細菌やウイルスが感染しない限り、食中毒を起こすようなことはありません。

散歩中に他のイヌの糞や尿のかかった電柱を舐めたり、地面を掘ってその土を食べていたり、外を歩き回った足の肉球を舐めていたりするイヌの行動を考えると、イヌの口の中には結構たくさんの細菌やウイルスが侵入することは容易に想像できる話です。

愛犬家の中には愛犬とキスをするほど溺愛している人もいますが、愛犬は何ともないのに飼い主が酷い下痢になってしまうというのも良く聞く話です。

や消化器内に大量の菌が侵入しても、下痢や嘔吐あるいは、発熱といった食中毒症状を発症しないイヌではありますが、細菌やウイルスに感染しないというわけではありません。

感染力の強い菌の場合には、食中毒を起こすこともあるかもしれません。

ただし、感染力の強い細菌やウイルスが、簡単に感染するような場所にいるということもありません。

むしろ、裸足で散歩しているイヌの肉球が傷ついてそこから細菌が入り込んで起こす、炎症や化膿といった感染症の方が多いのかもしれません。

酷い場合には、破傷風菌というクロストリディウム属の細菌に感染すると、痙攣によってまぶたがピクピクして口が開けられなくなり、痙攣が全身に至ると5日以内に死んでしまうような急性の感染症もあります。

また、イヌにはダニやノミといった虫が付きやすく、それらが媒介して起こる感染症もありますし、フィラリアのような蚊に媒介される感染症や、感染している動物に噛みつかれることによる接触感染や、空気感染したりするような感染症もあります。

それでは、愛犬の健康管理で注意しなければならない感染症には、どんなものがあるのでしょうか?

ちなみに、ほとんどの重大な感染症はワクチンの接種によって予防できますので、かかりつけの獣医師に相談して予防するようにしましょう。

空気感染や接触感染

空気中や自然界には、多くの病原性細菌やウイルスのリスクが存在しています。

感染していても症状が現れない、元気にしているイヌの糞便や尿を口にすることで感染してしまうこともあります。

感染しているイヌやその他の動物に噛まれることで感染する狂犬病のような病気もありますし、空気中を浮遊しているウイルスやカビの胞子による感染症もあります。

狂犬病

狂犬病は、日本では法律で予防接種を受けることが義務付けられていますので、発症することが無い病気ですが、発症すると興奮状態になり凶暴性が増して咬みつくようになり、感染が広がる恐ろしい病気です。

凶暴化した後は、やがて運動能力が低下し痙攣や嚥下、昏睡といった症状を経て死亡することになります。

日本は世界でも数少ない狂犬病がほとんどない国ですが、海外に出るとそういうわけではありません。

全ての哺乳動物が感染する病気ですので、輸入された動物が狂犬病ウイルスを保有している可能性がありますので、年1回の予防接種は忘れることなく受けるようにして下さい。

ジステンバー

ジステンバーウイルスが感染すると、クシャミや咳を良くするようになり鼻水が出だします。

ワクチンを接種していない子犬や、体力が低下している高齢犬で発症する可能性があります。

ジステンバーウイルス感染症は飛沫感染や接触感染で、発症しているイヌに近づくことで感染リスクが増大します。

初期症状としては、目ヤニが増加し鼻水が出るようになりますので、良く観察していればすぐにわかります。

悪化すると発熱や嘔吐・下痢を繰り返すようになり、まるで人間のインフルエンザのような状態です。

ジステンバーウイルスを殺傷する薬はありませんが、ワクチン接種は効果的ですので予防が大切な病気です。

ジステンバーウイルスを殺すことが出来ないということは、発症した場合の治療方法が無いということを意味しており、症状を緩和するための治療しかできませんのでワクチンは絶対受けた方が良いということは間違いないです。

ケンネルコフ

ケンネルコフというと「それは何?」という感じですが、漢字で書くと「伝染性気管支炎」ということで、人間が発症する風邪やインフルエンザと同じような病気です。

急に咳や発熱といった風邪の症状が現れ、咳が酷くなると食べたものを吐いてしまうこともある、ウイルスや細菌に感染しておこる気管支の炎症がケンネルコフです。

重症の場合には肺炎になるという点も、人間の風邪と同じです。

単一のウイルスが感染している場合には、通常の抵抗力があれば1週間程度で治りますが、子犬や老犬、あるいは他の感染症によって抵抗力が低下しているイヌではなかなか治りません。

ケンネルコフは不衛生な環境で飼われている、ワクチンを接種する前の子犬が感染しやすい病気で、質の良くないペットショップでは家に連れてくる前に感染していることもあります。

抵抗力の無い子犬の段階で発症すると、鼻水や咳だけでなく食欲が低下することもあり、成長しようという大事な時期に栄養失調から体の弱い子になってしまうこともあります。

レプトスピラ症

レプトスピラ菌に感染して起こる病気で、感染したイヌの尿を舐めることで広がります。

肝機能障害や腎不全といった重篤な症状が発症する場合もあり、高熱によって食欲不振になり白目が充血するとともに嘔吐や血便、さらには尿毒症まで起こすようになると死んでしまう可能性もあります。

パルボウイルス感染症・コロナウイルス感染症

成犬が発症することは無く、子犬が下痢や嘔吐を繰り返すといった症状があります。

下痢を繰り返すことで脱水症状になり、元気が無くなるというのが特徴的です。

感染しているイヌの糞便を口にすると簡単に感染しますので、散歩デビューの子犬の散歩中は要注意です。

成犬は感染していても症状がありませんので、感染している成犬の糞便も口にすることが無いようにしなければならないというわけです。

イヌコロナウイルスが感染した場合には軽い下痢で済みますが、パルボウイルスが感染すると水溶性の重症の下痢につながりショック症状から死に至ることもあります。

クリプトコッカス症

クリプトコッカスというカビの仲間による感染症で、初期段階はくしゃみや鼻水といった症状が主な症状ですが、鼻にデキモノができて腫れたり、肺炎による呼吸困難を引き起こしたりすることもあります。

クリプトコッカスというカビの胞子は空気中を浮遊することが出来ますし、ハトが保菌者となり飛んで行った先で糞便をすることで感染が拡大する可能性もあります。

ノミやダニが媒介する感染症

体毛の多いイヌにはノミやダニといった昆虫が寄生し、これらの昆虫が血液を吸うために刺した時に、細菌や寄生虫が体に入ってQ熱ライム病バベシア症といった感染症を起こすことがあります。

ちなみに、ノミやダニはイヌに寄生して血液を吸って繁殖しますが、シラミは同じように犬の体毛に住み着いて皮膚表面についているフケなどを食べるイヌハジラミと、血液を吸うイヌシラミの2種類がいます。

主だった感染症はありませんが、シラミは繁殖力が高く、一度住み着くと大量に発生するためとにかく痒くてイヌにとっては大きなストレスになるようです。

ノミ・ダニ・シラミは刺されると痒くなるので、掻きまくって皮膚が傷つき破れて感染性の皮膚炎を起こすことにもつながります。

掻いたときに、イヌの足の爪に付着している細菌や皮膚の常在菌であるブドウ球菌や緑膿菌などが、傷口の血液を栄養源にして増殖して化膿することになります。

毛足の長いイヌでは分かりにくいかもしれませんが、感染性の皮膚炎を起こしていると免疫反応により痒みが強くなりますし、炎症反応が進行すると抜け毛が増加することにもなります。

ノミ・ダニ・シラミが生息するような草むらを走り回らせるのはできるだけ避けると共に、夏場の繁殖しやすい時期はシャンプーで体を洗ってやる頻度を高めるということも大切です。

また、感染症に羅患したときには、動物病院を受診すると抗生物質が処方され、悪化する前に治療することが出来ますので、ノミ・ダニが多発するシーズンには日常の行動や様子を良く観察することも大切です。

以下に示す感染症は、人にも感染する病気ですので、愛犬だけの問題ではありません。

Q熱

コクシエレラ・バーネッティという細菌による感染症です。

マダニが媒介することもありますが、感染した動物の排便や排尿にも含まれていますので、他の動物の排便や排尿を食べないまでも舐めることも危険ですし、蔓延すると空気中を浮遊しているということもあるそうです。

ただし、10%から20%のイヌは抗体を持っていますし、抵抗力の強いイヌの場合はほとんど発症することは無いそうです。

ライム病

マダニが媒介するボレリアと呼ばれる細菌による感染症で、主な症状は多発性の関節炎ということで、体中の関節に炎症反応が起こり腫れてくるため触ると痛がります。

発症する確率は5%程度だそうで、感染しても何の症状も示さないというのがほとんどです。

バベシア症

バベシアという原虫がマダニによって感染する病気であり、体に入ると赤血球に住み着いて貧血症状を引き起こします。

体が酸素欠乏症になりますので、疲れやすくなると共に「ハアハア、ゼイセイ」といった浅い呼吸を高頻度で行うようになります。

舌の色や歯茎の色が心なしか薄く感じることで気付くことが出来ます。

悪化すると、肝臓や腎臓の機能が低下し死に至ることもあります。

蚊が媒介する感染症

夏場の過が飛び交うシーズンになると、フィラリア症というイヌの感染症が注意喚起されます。

フィラリア症に感染しているイヌの血を吸った蚊が別のイヌの血を吸うタイミングで、フィラリアの幼虫がイヌからイヌへと伝染されます。

イヌの血液の中で増殖することにより、感染したイヌの血液中にはフィラリアの幼虫が大量に存在しています。

蚊によって新しいイヌに入ることで、感染性のある感染幼虫という形態に成長することになります。

感染幼虫は2、3カ月かけて血管に入り込み、血管を通って心臓に寄生するようになり、心臓内でさらに成虫まで成長しフィラリアの幼虫を血液の中に蔓延させることになります。

症状はいろいろで、感染した初期にはほとんど何もなく、数が増えてくることによって徐々に症状が現れてくるのが厄介な病気です。

年数が経過して寄生しているフィラリアの数が増加してくると、咳き込むといった呼吸器症状が出てきます。

進行すると、喀血や失神に至ることもあるそうで、治療が遅れると100%死に至る病気でもあります。

排水溝から出てきたボウフラが変体した直後の蚊に刺されても、フィラリアの幼虫そのものが入ってくることはありませんが、草むらに生息しているような蚊はどんなイヌの血を吸っているか、わかったものではありませんので注意が必要です。

イヌは体毛で覆われているので蚊が集っていても刺されることは無いと思うかもしれませんが、肉球、耳、鼻先など露出している部分もあります。

蚊は体から発せられる炭酸ガスを感知して群がってきますので、散歩で体温が上がって呼吸が荒くなっているときなどは要注意です。

蚊に刺されないようにすることが最も大切ですが、動物病院で処方されるフィラリア予防薬はフィラリアの幼虫が成長して血管に到達する前に駆除する薬です。

蚊がいなくなったからといって安心できるわけではなく、蚊が飛び始める1ヶ月前から蚊を見かけなくなってからの1ヶ月後までが薬を飲ませる期間です。

決められている期間は、継続して飲ませるようにして下さい。

不幸にもフィラリア症に感染してしまって悪化した状態では、感染しているフィラリアの成虫を外科的手術によって駆除する必要性が出てきます。

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