【無添加ドッグフード】危険な添加物は?無添加のメリット・デメリット

愛犬に与えているドッグフードには、どれくらいの添加物が含まれているかご存知ですか?

近年では無添加ドッグフードも販売されていますが、ペットショップやホームセンターで購入することができる多くの有名なドッグフードには、まだまだ添加物がたっぷりと使用されています。

今回は、ドッグフードに含まれる添加物の種類と健康リスクについて、お話したいと思います。
さらに、無添加ドッグフードのメリット・デメリットについても説明し、おすすめの無添加ドッグフードをいくつかご紹介します。

 

ドッグフードと添加物

ドッグフードの原材料は、肉や魚・動物性油脂といった酸化や腐敗しやすいものが多く含まれており、さらに数か月から数年程度の保管期間を設けるために、多くの添加物が使用されています。

酸化剤や防腐剤なしでは、鮮度を保つことが難しいのですね。

とくに原材料に、ミートミール、チキンミール、フィッシュミールといった食用の家畜や海産物から得られた副産物を使用しているフードでは、これらミールを加工する工程で多くの添加物が含まれていると考えるべきです。

一方、パウチや缶詰で密封されており1回使い切りタイプのウェットフードは、酸化剤や防腐剤が使用されていないものも多いです。

しかしながら、性状を維持するために乳化剤や増粘剤といった添加物が使用されたり、色味や風味をよくするために着色料や香料が使用されているものもあります。

 

ドッグフードに含まれている添加物一覧

では、実際に市販されているドッグフードにはどのような種類の添加物が含まれているのでしょうか。

下記はドッグフードに実際に使用されている添加物を一覧にしたものです。現在愛犬に与えているドッグフードの原材料を見て、含まれているかどうか確認してみてください。

 

酸化防止剤

・没食子酸プロピル

・エトキシキン(※1

BHA

BHT(※2

ドッグフードの酸化を防止するために使用され、主にドライフードに含まれる。缶詰などのウェットフードは密封、使い切りのため添加されていない場合が多い。
保存料(防腐剤・抗菌剤)

・ソルビン酸カリウム

・安息香酸

・ナタマイシン

カビの発生を防いだり、混入している細菌や真菌(カビ)を殺す役割がある。ドライフードにもウェットフードにも用いられる。
乳化剤

・グリセリン脂肪酸エステル

液体と固体をうまく混ぜ合わせる役割があり、主にウェットフードに用いられる。
増粘剤

・アルギン酸ナトリウム

・カゼインナトリウム

液体をゼリー状にする役割があり、主にウェットフードに用いられる。
着色料(発色剤)

・赤340102(※3)・105

・青2

・亜硝酸ナトリウム

フードに着色し、おいしそうに見せる役割があり、ドライフードにもウェットフードにも用いられる。とくに犬用おやつなどに多く使用されている。
香料、甘味料

・グリシリジンアンモニエート(※4

・コーンシロップ

・ビートパルプ

嗜好性を高める役割があり、ドライフードにもウェットフードにも用いられる。また犬用おやつやデザート、デコレーションケーキなどにも使用されている。

これらの添加物の中には、日本では使用許可があるものの海外では使用が禁止されているもの、あるいは海外では使用されているが日本では禁止されているものがあります。

また使用許可がある場合も、少量では健康被害はなかったというデータをもとに安全性を保障しているだけで、長期間にわたり摂取した場合の健康被害ははっきりしないものがほとんどです。

実は、ラットなどの小動物実験や遺伝子レベルでは、発がん性などが認められているものも多いのです。

1:「エトキシキン」は日本では使用が禁止されています。

2:「BHT」はアメリカの乳幼児用食品では使用が禁止されています。

3:「赤102号」は日本では広く使用されていますが、アメリカなどでは使用が禁止されています。イギリスでも健康(とくに精神疾患系)への注意喚起が実施されました。

4:「グリシンアンモニエート」は食品(人間用)では使用が禁止されています。

 

無添加ドッグフードのメリット

このように添加物について詳しく知ると、「添加物は怖い」と感じた方も多いのではないでしょうか。

その結果、人気となっているのが「無添加ドッグフード」ですね。まずは、そのメリットについてお話したいと思います。

 

■原因不明のアレルギー予防・対策

一部のドッグフードに使用されている、酸化防止剤「BHA」アレルギーを起こすことが懸念されています。

実際、アレルギー性皮膚炎や胃腸炎の犬では、食物アレルギーや感染性の疾患、ホルモン異常などの明確な原因が特定できないまま、症状がなかなか改善しないこともあります。

このような場合、無添加ドッグフードを与えたりや手作りフードに変えるとアレルギー症状が消失することもあり、添加物との関連が指摘されています。

■がん予防

保存料「ソルビン酸カリウム」発色剤「亜硝酸ナトリウム」は、化学反応を起こすと発がん性の物質を発生させます。

また、保存料「安息香酸」はビタミンCと反応して発がん性の高い物質(ベンゼン)に変化します。

それ以外にも、そもそも添加物は使用量が細かく規制されており、少量では発がん性が見られないが、長期間にわたり多量に摂取した場合は、発がん性などの健康への悪影響が懸念されています。

とくに、ドッグフードなどは毎日同じものを与え続けるため、そのフードに使用されている添加物の摂取量が多くなりがちです。

■糖尿病予防

「香料」「甘味料」が多く使用されているフードやおやつを与えすぎると、糖尿病になりやすいといった懸念もあります。

人間もそうですが、香料や甘味料は嗜好性が高く、普段から与えすぎてしまうと、味や香りの薄いフードを食べなくなりがちです。

おやつなどを使ってしつけをしたり、愛犬とのコミュニケーションを楽しまれている方も多いと思います。犬に与えるおやつは、小さくちぎって小分けにし、一度に与える量を少なくするのがポイントです。

たとえ少量でも、何度も与えることで犬は満足しますので、ぜひ試してみてください。

 

無添加ドッグフードのデメリット

一方、無添加ドッグフードにはデメリットもあります。

続いては「無添加ドッグフード」のデメリットについてお話します。

 

■開封後の管理が手間

無添加ということは、当然「酸化防止剤」や「保存料」が含まれていません。給餌トレーに入れたフードは食べきる必要があり、食べ残しを保存するといったことは避けなければいけません。

また、使い切りタイプのウェットフード(缶詰やパウチ)とは異なり、ドライフードの場合は開封後に保存することになります。

保存は、チャックつきなどの密封できる容器に移し替えるなどし、給餌の際も素早く出し入れするようにしましょう。

このようなデメリットの解決策として、酸化防止剤として天然ハーブを使用していたり、チャックつきの遮光袋に入って販売されているフードもあるのでおすすめです。

■買い置きできない

保存料が入っていないことにより、消費期限の短い商品が多いこともデメリットの1つです。

多くの無添加ドッグフードは、開封後1か月以内に使い切ることがおすすめされています。数か月分や1年分を安いときに買い置きするといったことが難しくなります。

また小型犬の場合は、開封後に食べきるまでの期間が長くなってしまうこともあるでしょう。

こちらの解決策としては、無添加ドッグフードの中には、1袋の内容量が少ない商品も多く販売されています。また、公式サイト等で定期購入の申し込みをできる場合がほとんどで、月に一回新しいフードが届くため、期限切れや買い忘れの心配もなくなります。

■価格が高い

最後のデメリットは、やはりコストがかかるという点でしょう。

新鮮で良質な原材料を用いることで原価が上がります。また、保存性が悪いことなどから大量生産ができなかったり、保存袋の工夫(チャックつき、遮光)も必要で、どうしても1袋あたりのコストが高くなってしまいます。

犬種や飼育頭数によっては、フード代が非常にかかるため、コスト面で無添加ドッグフードを与えるのが難しいという場合もあるでしょう。

しかし、アレルギーやがん・糖尿病などの疾患にかかると、高い治療費や療養食代がかかってくるのも現実です。

比較的コストの低い無添加フードを探したり、とくに危険な添加物が含まれていないフードを選ぶなど、愛犬のために工夫してみてください。

 

おすすめの無添加ドッグフード7

では、最後にデメリットを理解した上で、やはり「無添加ドッグフード」を与えたいという飼い主さんのために、現在日本で入手可能な「無添加のドッグフード」の中から、おすすめの7選をご紹介したいと思います。

 

カナガン イギリス産の無添加ドッグフード。

天然の酸化防止剤(マリーロズ等のハーブ類)が含まれており、チャック付き袋で保存性は抜群。

モグワン
ナチュラルドッグフード
アメリカ産の無添加ドッグフード。

狼を祖先にもつ犬のために、良質な肉をたっぷりと使用。

ティバーウルフ
ナチュロル 国産(国内メーカー販売)の無添加ドッグフード。

国内工場で生産され、産地にもこだわった良質な原材料を使用。

ファインペッツ オランダ原産(国内メーカー販売)の無添加ドッグフード。

リーズナブルで続けやすさが人気の製品で、公式サイトからお試し価格での購入も可。チャック付き袋で保存性も抜群。

アーテミス アメリカ産の無添加ドッグフード。

天然の酸化防止剤(ハーブ類)を使用し、科学的知見に基づいたこだわりのレシピが特徴。

 

上記の通り、無添加ドッグフードには、国産で無添加でも鮮度を維持したまま商品を届けることができるフードと、輸入品で人工の危険な酸化防止剤のかわり天然のハーブやビタミン類を含有することで酸化防止効果を引き出したフードがあります。

多くの商品が、開封後の管理への注意点と、1か月以内の使用を推奨しています。開封後の密封管理には、チャック付きの袋に入っている商品の方が便利でおすすめですね。

 

【まとめ】愛犬には、ぜひ無添加ドッグフードを!

このように、多くの市販ドッグフードには、添加物が含まれていることがわかりました。添加物の中には、長期保存を可能にしたり、防腐作用のために必要不可欠なものとして添加されているものもありますが、中には飼い主さんにとって見た目や香りが良いと感じる商品にするために含まれている添加物もあります。

使用される添加物の中には、使用が許可されているものがほとんどですが、その安全性には不安な点も多いのが現実です。

とくに、長期摂取によってアレルギーやがん、糖尿病といった疾患との関連が懸念されているものもあります。

獣医師としては、みなさんの愛犬にはなるべく「無添加ドッグフード」を与えてあげて欲しいですね。

無添加フードには、酸化防止剤としてハーブが含まれているものもあるため、香りなどで愛犬の好みが分かれるものもあります。幼犬の時期から与えるのが理想であり、途中でフードを変更する場合は少量からお試しするようにしてください。

このサイトでは他のおすすめドッグフードについても解説していますので、併せてご覧いただけますと幸いです。

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