グレインフリーのドッグフードがイヌの健康に及ぼす影響

イヌやネコといった動物は免疫力が強く、多少の雑菌が体に入っても大丈夫と考えている人がおられます。

確かに愛犬の散歩中に道に落ちているものを口に入れたり川の水や水たまりの水を飲んだりすることも考えると、雑菌に対する抵抗力は人間よりもはるかに強いということが出来ます。

一方、花粉症のシーズンになると良くクシャミをするワンちゃんがいることからも分かるように、イヌは免疫系の過剰反応であるアレルギーのリスクが多い動物でもあります。

アレルギーはクシャミだけに影響するわけではないということは、人間のケースと同じです。

イヌの対応調節について

イヌは汗をかかない動物で、汗の水分が皮膚表面から蒸発することによって体温調節することが出来ません。

イヌは、口を大きく開けて長い舌を空気中に出すことで余分な体の熱を体外に放出しています。

汗をかかないということは汗とともに汗腺から皮膚表面に分泌される皮脂によって構成される皮脂膜も乏しい状態ですので、イヌの皮膚そのものは人よりも抵抗力が無い状態ということが言えます。

全身が体毛で覆われているイヌは、空気中を浮遊しているアレルゲンが皮膚の外部から侵入していくることは少ないかもしれません。

しかし、食べ物に含まれるアレルゲンが体内からアレルギーを引き起こす食物アレルギーは、イヌの方が人間よりも敏感であると言われています。

もともと皮膚が弱く皮膚炎を起こしやすいイヌは、アトピー性皮膚炎のようなアレルギー性の皮膚炎を起こしやすいというわけです。

アレルギーのあるイヌは、皮膚炎だけでなくアレルギー体質からくる呼吸器障害やホルモンバランスが崩れてしまうことによって起こるヒステリーやてんかんが発症することもあります。

イヌが豚の鳴き声のような音を出しながら苦しそうにする「逆クシャミ」という症状があります。

逆クシャミは、プードルやパピヨンといった小型犬に良く観られる現象です。

原因について明らかにされているというわけではありませんが、アレルギーが関与しているという説もあります。

イヌとアレルギー

さて、アレルゲン、すなわち、アレルギーを起こしやすい物質はというと、人間とイヌで大きな差があるわけではなく、アレルギー体質の人に多い小麦や大麦はイヌでもメジャーなアレルゲンとして知られています。

また、穀類を食べる機会の少ないイヌでは、コーンや大豆にアレルギーがある犬もいるそうです。

アレルギー体質には遺伝的な要因もありますので、アレルギーを起こしやすい犬種とそうでない犬種があります。

アレルギーを起こしやすい犬種としては、柴犬やゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー、シーズー、ウエスティ、シェットランドシープドッグ、ホワイトテリア、ダルメシアンなどが挙げられています。

しかしながら、愛犬がアレルギーを起こしやすい犬種ではないからといって、安心することはできません。

もともと穀物を食べる習慣の無いイヌですので、どのような犬種であっても穀物アレルギーのリスクが全くないということはありません。

グレインフリーの特徴

このような背景のもと、ドッグフードの原料に穀物を一切使用しない「グレインフリー」という種類のドッグフードが開発されています。

もっとも、アレルギーは穀物に含まれているタンパク質が原因ですので、穀物から抽出精製されている炭水化物、すなわちデンプンが原因というわけではありません。

原材料にコーンスターチや米が含まれているといっても、アレルギーのリスクは限りなくゼロに近いといっても良いかと思います。

また、人間に小麦アレルギーの人とそうでない人がいるように、穀物アレルギーが起こりやすい犬種であっても必ずしもドッグフードに含まれている穀物でアレルギーが起こるというわけではありません。

しかし、食いつきの良いドッグフードを模索しているときに、特定のドッグフードを食べるとやたらと体を掻いたり体を舐めまわしたりする動作が多くなったときには、グレインフリーのドッグフードを試してみる必要があるかもしれません。

一方、体毛で覆われているイヌの場合には皮膚に着いた傷からアレルゲンが侵入して皮膚炎を起こすリスクは少ないかもしれませんが、逆に、ノミによるアレルギーのリスクは増加します。

炎症緩和に役立つドックフード

皮膚炎が起こっている愛犬の炎症緩和を考えるのであれば、ドッグフードに皮膚炎対策を考慮した原材料を配合しているドッグフードも有効です。

そんなケースでは、炎症を抑え傷んだ皮膚を保護する成分が配合されているドッグフードを選択することにより、皮膚炎に苦しむ愛犬の健康的な皮膚を取り戻すことにつながります。

EPAに代表されるオメガ3脂肪酸を豊富に含む魚油、海草や亜麻仁油などは、皮膚の炎症を抑える効果の高い原料であると共に傷んだ皮膚を保護する効果も期待できます。

ビタミンAやビタミンEといった親油性のビタミンを豊富に含む原材料もお奨めです。

また、アレルギー性皮膚炎の改善には、腸内の善玉菌を増やす乳酸菌の増殖因子であるオリゴ糖や整腸作用を意識した食物繊維の摂取も有効になってきます。

穀物に含まれるタンパク質はアレルゲンになる可能性がありますが、炭水化物を分解する能力が低いイヌの場合には穀物に含まれるデンプンは食物繊維として機能する成分でもあります。

相反する話ではありますが、穀物をそのまま利用するのではなくデンプンを精製した原料を使用することで、アレルギー皮膚炎のリスクを抑えながら皮膚の保護をすることも可能かもしれないということです。

グレインフリーのメリット

グレインフリーのドッグフードの選択は、愛犬をアレルギーのリスクから守るだけではありません。

炭水化物が減少することによってタンパク質の占める割合が増加し、高タンパク質なドッグフードが実現されます。

代謝を効率化するためのビタミンやミネラルと組み合わせることによって、皮膚の健康はもとより、トータルの健康管理にも効果を発揮することが期待できます。

ドッグフードに関しては、海外に比べると日本は後進国の部類です。

そのことは、日本では飼い主にとって家族の一員とも言える愛犬が所有物として扱われており、ペットフードが雑貨扱いであることからも分かります。

日本のメーカーもイヌの健康を考えてドッグフードを製造していますが、先進国と言われるイギリス、オーストラリアやアメリカなどの欧米諸国と比べると少し見劣りするような感じさえあります。

そこで、欧米のドッグフードを中心におすすめのドッグフードを比較紹介したいと思います。

ただし、ここでご紹介させていただくFINEPET’Sは日本のメーカーのドッグフードですが、オーストラリアの原料を用いてオーストラリアで製造しているドッグフードです。

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