ドッグフードの種類と与え方

ドッグフードには、仔犬用、成犬用、高齢犬用など年齢に合わせて栄養バランスを考えられている製品が市販されています。

しかしながら、それだけでは十分とは言えません。

ワンちゃんにも個体差が存在しており好き嫌いはありますし、健康状態も日々変化します。

ワンちゃんのドッグフードへの食いつき状態、排便状態、活動状況(元気度合い)などをよく観察し状況に合わせた食事を考えることも大切です。

ドッグフードの成分と食べさせる際の注意点

基本的なドッグフードは、ドライタイプといって、簡単に噛み砕くことが出来る水分量にして10%以下のお菓子のような粒々のドッグフードです。

ドライタイプのドッグフードを食べるときには、用意されたものを全て食べきってから必要量の水を飲みます。

水を飲むことでドッグフードは水分を吸って膨れ上がり、胃の中でボリュームアップしてワンちゃんは満腹感を感じることが出来ます。

しかし、イヌ属はもともと消化器系が強くありませんので、急激に大量のドライフードを胃に送ることで消化不良を起こすこともあります。

内臓系が未発達の仔犬の場合には、消化不良によって酷い下痢をしたり食べたものを戻したりするケースも少なくありません。

また、夏場の熱いときにかわいそうだからといって氷を与えるのも、腸が冷えることによる下痢を引き起こす原因の一つです。

高齢犬の場合には、熱中症によって脱力や呼吸困難だけでなく酷い下痢を起こすこともあります。

水分の含有量にも注意が必要

以上のように、ワンちゃんの場合は、人間よりも下痢を起こすリスクは多くあると考えてください。

そんな時に、消化の悪いドライフーズを一気に食べると、胃腸の負担はより大きくなります。

下痢を起こした時のアイテムとして準備されているとうわけではありませんが、ドッグフードには半生タイプとウェットタイプも存在します。

半生タイプのドッグフードは、水分含量が30%前後で原材料の風味がしっかり残っている食べやすいドッグフードです。

ウェットタイプは食材をそのまま調理したもので、缶詰やレトルトといっった形で販売されている水分含量が75%以上のものになります。

半生タイプやウェットタイプのドッグフードは食材の風味がそのまま残っており、食いつきも良く食欲不振状態のワンちゃんに適したドッグフードです。

しかし、半生タイプもウェットタイプも日持ちが悪く、開封後は冷蔵庫で保管して早めに消費してしまう必要があります。

ワンちゃんも半生タイプやウェットタイプに馴れてしまうとこれしか食べなくなってしまいますので、コストパフォーマンスはすこぶる悪くなってしまいます。

出来れば、保存性の良いドライタイプを中心に、体調不良の際の特別食として利用することをお奨めします。

ドッグフードに水を含ませる工夫

また、排便の調子が悪いからといって必ずしも、ウェットタイプのドッグフードでなければならないということはありません。

ドライのドッグフードを事前に水を吸わせて柔らかくしてから与えることでも、人間のお粥のように消化吸収効果を高めることはできます。

また、ご存じない方も多いのですが、アレルギーのあるワンちゃんというのは意外と多く、アレルギー性皮膚炎を起こしているワンちゃんもいます。

体毛で隠れて分かりにくいかもしれませんが、ブラッシングする際に注意してワンちゃんに皮膚炎の兆候が無いかどうかを確認するようにすることも大切です。

食物アレルギーで皮膚炎が起こっているのであれば、アレルゲンを含まない食事に切り替える必要があります。

動物病院を受診して獣医の先生と相談して、ドッグフード選びをするようにしましょう。

犬が好むドッグフードとは

コストパフォーマンスを考えるとワンちゃんの食事の中心は、ドライタイプのドッグフードがお奨めです。

しかしながら、ドッグフードは、どの商品にするのかを悩んでしまうほど多くの種類が販売されています。

ワンちゃんは嗅覚が優れているので、自分の好みに合わないドッグフードは食べないケースもよくあります。

与えているペットフードへの食いつきが悪い場合には、ワンちゃんの好みに合っていないだけなのかもしれません。

ペットショップや動物病院などペットフードを扱っているところには市販品のサンプルが置いてある場合もありますので、それらをうまく利用してワンちゃんの嗜好性にあったペットフードを探り出すのも一つの手段です。

ドッグフードが満たすべき栄養素のガイドライン

また、ドッグフードが満たすべき栄養素のガイドラインが定められています。

アメリカでは米国飼料検査官協会、通称、アフコ(AAFCO)と呼ばれる団体があり、幼犬、成犬、高齢犬や授乳期の母犬に適した栄養素を定めています。

アフコが指定するドッグフードに含まれている栄養素のガイドラインは、世界共通の基準として利用されています。

日本にも「ペットフード公正取引協議会」がアフコの基準をもとにルールを定めています。

認定されているという情報は商品に表示されていることが多く、ドッグフード選びの第一の選択基準となります。

ドッグフードを選ぶ際に最も重要な事柄

値段が安いものは粗悪品であることが多いのも、ペットフードの業界ではよくある話です。

粗悪品のドッグフードでは、人が食べる食材として出荷できないような肉を原料とした製品もあります。

だからといって、価格が高ければ高いほど良いという訳ではありません。

結論としては、ドッグフードとしての基準を満たしている信頼できるもので、ワンちゃんが好んで食べるような製品を選ぶことが大切ということです。

ちなみに、ワンちゃんにドッグフードを与えるにあたっては、一日に必要な量を2回から3回に分けて与える方が効果的です。

ワンちゃんにとっての食事は量よりも回数が大切であり、回数が少なくなり空腹時間が長くなると食べるときに慌てて食べることで消化吸収が悪くなることがあります。

また、回数が少ない場合には空腹の時間が長くなり、胃液を吐いてしまうこともあります。

さらに、体の大きさが変わらなくなる成犬の時期は、おやつと食事のトータル量を一日の食事量と決めておやつの量に合わせて食事量を調節するようにしましょう。

食べ遊びの習慣

加えて、ワンちゃんの食事に関する悩みの中に、遊び食べをする子がいるというのをよく聞きます。

「好みに合わないのか?」、「体調が悪いのか?」などと飼い主を悩ませるのが、遊び食べです。

遊び食べをするワンちゃんはそれが習慣化しており、いつでも食べることが出来ると考えるようになってしまっている可能性があります。

また、食べる量を控えれば新しい食べ物が出てきたり、よりおいしいものが食べられると考えたりするワンちゃんもいます。

遊び食べの習慣そのものが良い習慣ではありませんし、本当に体調不良から食欲が落ちていることに気付きにくくなる可能性もあります。

遊び食べをするワンちゃんに対しては、食べ残したり直ぐに食べに行かなかったりするときには一度片づけてしまうようにして、早い段階で修正することが奨められています。

一度下げた食事をしばらくしてから再度与えるということを繰り返すことで、ワンちゃんの方が折れて飼い主の出したものを素直に食べるように訓練することが大切です。

ただし、水はいつでも飲めるようにすることも重要です。

口の周りに付いた細菌などが飲み水に混入して水が汚れてしまうこともありますので、あまり飲んでいないからといって放置するのではなく、可能な限りこまめに変えるようにしましょう。

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