【獣医師が教える】子犬(パピー)向けドッグフードの選び方

生後2か月~8か月くらいまでの子犬(パピー)期のドッグフードは、成長に必要な栄養素がしっかりと含まれているものを選びましょう

子犬の時期は食事量が少なく、やや高価なドッグフードを選んでもそれほど大きな負担にはならないですよね。
そんな子犬の時期には、グレインフリーやオーガニック製品などの飼い主さんが納得・安心できるフードを複数ピックアップし、なるべく多くのフードを試してみることをおすすめします

その中から、消化不良やアレルギーなどを起こさないもの、そして何より飼い犬が気に入って食べてくれるフードを見つけ、コスト等も考慮して最適なフードを選んであげられると良いですね。

子犬の食事「ドライフードを食べ始める時期とは」

子犬は生後2か月ごろまでは、母犬の母乳を飲んで育ちます。

母乳には免疫物質が含まれていて、子犬は様々な病原体から守られています。したがって動物愛護法でも、生後間もない子犬を母犬から分離してはいけないことが明記されており、これに違反すると「動物愛護法違反」となります。

そのため、私たちがペットショップやブリーダーから子犬を譲り受けて飼い始める時期は、最も早くて生後8週間ということになります。

 

子犬の卒乳時期

子犬は生後6週前後でいよいよ卒乳し、離乳食を食べ始めます。

生後6週くらいになると、少しずつ歯が生え始めることと消化器官の機能が成熟することで、母乳やミルク以外の半固形のものなら食べることができるようになります。

 

離乳食の作り方

卒乳後の離乳食は、子犬用ドッグフードを水やミルクでふやかして、ペースト状にして作ります。

もし譲り受けた生後2か月以降の子犬が、まだ上手にドライフードを食べられない場合は、離乳食を作ってあげると良いでしょう。ドライフードの味に慣れてくると、ミルクや水でふやかさなくても食べるようになる場合がほとんどです。

 

初めてのドライフード

生後3か月も過ぎれば、いよいよ完全にドライフードに移行する時期です。

まだ胃も小さく、一度に多く食べると嘔吐をしてしまうこともあるため、1日3回程度に分けて与えるようにしましょう。また、犬は唾液の分泌量が多く、あまり噛まずに唾液を潤滑液として丸飲みするという習性があります

子犬の時期はもちろん、小型犬の場合などは成犬になっても、小粒タイプのドッグフードを与えるように気を付けてください。

のどに詰まらせないよう、食事を与える際には必ず水を隣に置いてあげると良いですね

 

子犬に必要な栄養素

では、離乳後から生後8か月くらいまでの子犬に必要な栄養素はどういったものでしょうか。

子犬期のドッグフード選びにおいて最も重要なポイントですので、しっかりと確認しておきましょう。

 

筋肉や骨の成長を促す「タンパク質」「脂質」「カルシウム」「リン」

筋肉や骨、その他あらゆる細胞がつくられるためには、たんぱく質や脂質、さらにミネラルが多く必要になります。とくに脳の発達には脂質はなくてはならないものです。

AAFCO(米国飼料検査官協会)では、子犬(成長)期に必要な栄養成分の最低ラインとして、下記の通り明記されています。

たんぱく質 22 %
脂質 8 %
カルシウム 1 %
リン 0.8 %

 

これらの数値は最低限必要なレベルですので、あくまで目安としましょう。

タンパク質は28%前後、脂質は15%前後を満たしているフードを選ぶと良いでしょう。

 

免疫力強化のための「ビタミン」「ミネラル」

また、母乳に入っている免疫で守られていた時期とは異なり、卒乳後はしっかりと子犬自身の免疫力を高めていかないといけません

原材料に野菜や果物などビタミン・ミネラルを豊富に含んでいるものが入っているフードや、必要なビタミン・ミネラルがしっかりと添加されているフードを選びましょう。

 

子犬におすすめのドッグフード5選

このように、子犬の時期に必要な栄養素はたくさんあります。
これらの栄養素を意識しつつ、消化不良やアレルギーなどを起こす可能性が少ない安心・安全なドッグフードを選ぶようにしましょう。

子犬の時期には、ワクチン接種や、去勢・避妊手術などいろいろとイベントがありますよね。これらは下痢をしていたり、体重が少なすぎたりといった健康状態に不安がある場合は実施することができません。
飼い主さんとしても、生後半年までには最適なドッグフードを見つけて、しっかりと健康な状態を維持できるようにしておきたいですよね。

下記に、子犬期に必要な栄養素をしっかりと含んでおり、胃腸にも優しく「消化不良」や「アレルギー」を起こす可能性が低いおすすめのドッグフードをご紹介します。

おすすめの順番などはとくにありませんので、それぞれのおすすめのポイント(理由)を参考に気になるフードをお試しいただくと良いでしょう。

 

FINEPET’S(ファインペッツ)ドッグフード(小粒)

国産・無添加の安心感がおすすめポイント!

【栄養成分】粗タンパク質:27.1%、粗脂質:16%

【評価ポイント】国産メーカーによる国内工場のみで生産されている、ヒューマングレードのドッグフードです。蛋白源として鹿肉、鶏肉、サーモンを使用しており、いずれも牛に比べてアレルギーを起こす可能性も低いと考えられています。

栄養面も問題なく、小粒タイプを選ぶことで子犬期のフードにも適していると言えるでしょう。

 

ナチュラルチョイス「シュプレモ」

コストパフォーマンスの良さがポイント!

【栄養成分】粗タンパク質:29%、粗脂質:16%

【評価ポイント】ペットフードメーカーのニュートロが製造販売しているシリーズで、店頭で広く取り扱いされていること、コストが抑えられているところが良いですね。

ペットショップやブリーダーさんでもよく使用されており、譲り受けてからフードを変えずに続けられるなどのメリットもあります。栄養面も問題なく、蛋白源として鶏肉、ラム、サーモンを使用しています。

こちらもアレルギーの心配が少ないと言えるでしょう。

 

オリジン「パピー」

他に類をみない高蛋白かつ高脂質がポイント!

【栄養成分】粗タンパク質:38%、粗脂質:20%

【評価ポイント】原材料のうち、動物性蛋白源が80%ということで、粗タンパク質が脅威の38%となっています。脂質も20%で、まさに子犬期や母犬の妊娠期など、高栄養を要するときに与えるのに適したフードでしょう。

鶏肉、七面鳥、ニシンを蛋白源としており、アレルギーなどの可能性も低いでしょう。

コストがかかるところ、与えすぎると栄養過多になってしまうあたりが難点と言えそうです。

 

カナガンドッグフード

グレインフリー・無添加と、高品質がおすすめポイント!

【栄養成分】粗タンパク質:33%、粗脂質:17%

【評価ポイント】カナガンは何といっても徹底したグレインフリーと、良質なチキンへのこだわりがポイントです。
そのためまだ胃腸が強くない子犬でも、消化不良やアレルギーを起こす可能性が低いです。

全ステージ共通ですが、子犬にとって栄養面も問題なく、小粒タイプのため子犬が食べるのにも適したフードと言えるでしょう。

 

アーテミス「パピー」

パピー用商品ラインナップの豊富さがポイント!

【栄養成分】粗タンパク質:28%、粗脂質:17%

【評価ポイント】アーテミスはアメリカ原産で、海外で人気のペットフードシリーズです。

蛋白源として鶏肉、七面鳥、アヒル、サーモンと豊富な種類の原材料を使用している「フレッシュミックス」シリーズや、乳酸菌を配合した「アガリクス」シリーズ、グレインフリーの「オソピュア」シリーズなど、商品ラインナップが豊富なのが特徴です。

パピー用もあり、栄養面や粒の大きさなど工夫されています。

 

【体験談】ウィペットと食物アレルギーとの闘い

ここで、ひとつ獣医師の卵だったころの体験談をお話します。

私は生後3か月のウィペットという少し珍しい犬を譲り受けて飼うことにしたのですが、我が家に来てからずっと下痢が続いていました。

ウィペットは非常に筋肉質な犬種で、ブリーダーさん宅では筋肉の成長を促すために「ユーカヌバ」というドッグフードを与えていらっしゃいました。譲り受けてからもフードは変えていなかったため、環境変化によるストレスだろうと考えていましたが、一向に下痢は治りませんでした。

そこで、フードを変えてみようと考えました。
ユーカヌバはチキンと七面鳥をメインの蛋白源としており、肉によるアレルギーの可能性は低いと考えていました。
次に着目したのは原材料の2番目に書かれている「小麦」です。小麦などの穀類はとくに仔犬では消化不良を起こしやすく、もしかすると下痢の原因はフードに含まれる穀類ではないかと考えたのです。

まず、コストと手間を顧みず、穀類を含まない手作りのフードを1週間与えてみました。すると全く下痢は起こらなかったのです。

この時点ではまだ穀類が原因とは断定できなかったため、グレインフリーのフードを購入し試してみたところ完全に下痢が治りました。これらのことから総合的に判断し、我が家のウィペットは穀類によるアレルギーおよび消化不良から下痢を起こしていた可能性が高いことがわかり、一安心したという経験があります。

☆このようにグレインフリーのフードは胃腸への負担が少ないというメリットがありますが、一方で獣医師になってから出会った犬の中には、穀類が原因ではなく「チキン」のアレルギーが原因で下痢が続いていたという子もいました。
その子は、蛋白源としてラムのみを使ったフードに変えると下痢がなくなりました。

結局、飼い犬にとってどのフードが最適かは実際に使ってみないとわからないということですね。

そのため、子犬の時期には、飼い主さんが気になった複数種のフードをお試ししてみることで、最適なものを見つけてあげることをおすすめしています。

 

【子犬】ドッグフードの選び方

生後2か月~8か月くらいまでの子犬(パピー)期のドッグフードは、筋肉や骨の成長に必要な栄養素、免疫力をつけるための栄養素、脳の発達に必要な栄養素などがしっかりと含まれているものを選びましょう

また、子犬の時期にはワクチン接種や去勢・避妊手術などの予定もあることから、なるべく消化不良やアレルギーなどによる体調不良をおこさないようなフード選びを心がけましょう。

グレインフリーやオーガニック商品などの中から、飼い主さんが納得・安心できるフードを実際にいくつか試してみることで、最適なフードを選んであげられると良いですね。

このサイトでは他のおすすめドッグフードについても解説していますので、併せてご覧いただけますと幸いです。

ドッグフードおすすめ比較ランキング

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です