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【ナチュラルドッグフード】原材料これだけ!栄養面は大丈夫?獣医師が解説

私が知っているドライフードの中で、最も使用されている原材料が少ないのがアランズの「ナチュラルドッグフード」です。野生の犬の食事をできる限り再現することをモットーに、たった“8つ”の原材料からつくられています。他のフードと比べるとずいぶん原材料が少ないけれど、栄養面は大丈夫なのでしょうか?また原材料が少ないことのメリットは何でしょうか?

今回は獣医師として、ナチュラルドッグフードの原材料を分析し、栄養面などについて解説することに加えて、ナチュラルドッグフードの効果的な活用方法についても提案したいと思います。ナチュラルドッグフード、気になっていた方はぜひ読んでみてくださいね。

アランズ「ナチュラルドッグフード」の基本情報

アランズのナチュラルドッグフードは、イギリスの愛犬家が獣医師や栄養士などの協力を得て開発した製品です。

すでに、イギリスで10年以上の販売されてきた実績と信頼のある商品で、欧米のペット先進国からやや遅れをとっていた日本にも近年輸入されるようになりました。

輸入販売元は、多くの輸入ペットフードを取り扱っている「レティシアン」です。日本語の公式サイトもあり、電話や商品説明などは全て日本語で対応されているので、輸入品ですが安心して購入できます。

 

ナチュラルドッグフードの原材料

では、最大の特徴である原材料から確認していきましょう。下記は、ナチュラルドッグフードに含まれている“8つ”の原材料です。

生ラム肉(イギリス産)55%以上、玄米18%以上、全粒オーツ麦、ベジタブル・ハーブミックス、全粒大麦、テンサイ、亜麻仁、ビー

普段からしっかりと原材料を確認してドッグフードを購入されている方にとっては、「たったこれだけしか含まれていないの?」と驚かれた飼い主さんも多いのではないでしょうか。

ナチュラルドッグフードは、イギリス産の生ラム肉(子羊)をメインとし、穀類(玄米・オーツ麦・大麦)や野菜、ハーブを加えただけのフードです。もちろん人工添加物などは一切含まれておらず、他のフードではよく添加されている天然のビタミン類やミネラル類も含まれていません。またドライフードの仕上げに使われるオイルコーティングもおこなわれていないということでしょう。

実は、原材料の55%以上も占めている「生ラム肉」は、高蛋白で不飽和脂肪酸を多く含む肉として知られています。とくに、脂肪燃焼効果の高い「カルニチン」というアミノ酸が多く含まれていてダイエット食品としても注目されていますよね。

さらに、ラム肉はビタミンや鉄分も多く含まれており、そこに野菜やハーブ、穀類といったビタミンやミネラルが豊富に含まれた原材料を組み合わせることで、他のフードのように別途ビタミン類やミネラル類を添加しなくてもよいのでしょう。ハーブ天然の酸化防止剤の役割も担います。完全添加物不使用は、このような原材料の工夫から実現できているのですね。

一方、多くの穀類が含まれている点は、食物アレルギーを起こす可能性があり、また玄米などは消化も悪いことから、下痢や嘔吐といった健康への悪影響も懸念されます。穀物アレルギーが疑われる犬には絶対に与えないように注意してください。(最も食物アレルギーのリスクが高い穀類「とうもろこし」は使用されていません。)

 

ナチュラルドッグフードの栄養成分

では、肝心のナチュラルドッグフードの栄養成分を確認しましょう。

原材料がたった“8つだけ”ということで、やはり栄養面が気になりますよね。

「粗タンパク質:20%」

ナチュラルドッグフードのたんぱく質の割合は20%となっています。全米飼料検査官協会(AAFCO)の規定するドッグフードの栄養基準は、仔犬期(成長期):22%以上、成犬期(成長維持期):18%以上とあり、やや不十分な印象です。生後7か月~7歳齢まで給餌可能とのことですが、獣医師として成長期(7か月齢~2歳くらいまで)はあまりおすすめできません。少なくともナチュラルドッグフードのみを単独で与え続けることは避けたほうが良いでしょう。

「脂質:12.5%」

脂質は、ラム肉だけで12.5%もの数値となっており非常に良いと思います。

ラム肉に含まれる脂質は質が良く、肥満予防はもちろん、皮膚や被毛の状態も良くする効果があるでしょう。

AAFCOの規定する脂質量は、仔犬期(成長期):8%以上、成犬期(成長維持期):5%以上で、いずれも十分満たしていますね。

「カロリー:100gあたり339kcal

カロリーはやや低い印象です。ドッグフードのカロリーは平均すると100gあたり350kcal程度のものが多いです。

活動量の多い犬種や成長期の子犬にはやや物足りないでしょう。

穀類が多く含まれている割にカロリーが少ないのは、白米や小麦といった炭水化物の割合が高いものではなく、食物繊維やタンパク質の割合が高い穀類を使用しているからでしょう。ラム肉が他の肉と比べて脂質が少ないのも要因だと考えられます。

 

ナチュラルドッグフードのおすすめの活用法

ここまで、原材料に対する拘りと、栄養面でやや物足りない印象を受ける点について説明してきました。

しかし、獣医師の立場としても「アランズ ナチュラルドッグフード」は非常に気になるフードです。

というのも、使い方によっては療法食などの代わりにもなりそうなフードだからです。

ここからは獣医師が考える「アランズ ナチュラルドッグフード」のおすすめの活用法をご紹介したいと思います。

成犬期(2歳以降)~老齢期のローテーションにおすすめ

栄養評価のところでもお話したとおり、粗たんぱく質やカロリーを見る限り成長期の犬にはやや向かないと個人的には感じています。そのため、分に体が成長しきった2歳以降から、活動量が減る老齢期の犬におすすめのフードであると考えています。

一方、動物性蛋白質が「ラム肉」のみであること、および消化にあまりよくない穀類が含まれていることなどから、毎日ナチュラルドッグフードばかりを与え続けることはややおすすめできません。ローテーションといって、他のフード(例えばチキンメインのフード、原材料に魚も含んでいるフードなど)と代わる代わる与えることをおすすめします。

※どんなに良いものが含まれているフードといっても、やはり特定の栄養源のみでは栄養の偏りが気になります。そういった意味でも、私は獣医師として普段からフードのローテーションをお勧めしています。(犬はそれほど味に対する拘りがなく食欲も旺盛なため、ローテーション給餌が比較的容易です。)

■穀物以外の食物アレルギーの疑いがある場合におすすめ

穀物アレルギーをもっている犬には、ナチュラルドッグフードは残念ながら使用をおすすめできません。しかし、グレインフリーのフードを与えてもアレルギー症状が治まらず、何らかの肉や魚に対するアレルギーをもつ可能性がある場合には、本商品がおすすめです。

アレルギー源を特定するためには、なるべく原材料の少ないフードを与えて様子をみる必要があります。手作りをお願いする場合もありますが、やはり手間やコストがかかります。こちらの商品であれば「ラム肉」のみが使用されており、またサーモンオイルや鶏脂などでのコーティングも一切されていないため、アレルゲンの特定に活用できるでしょう。

■ダイエットフードとしておすすめ

そして最もおすすめなのは、ダイエット効果が高い「ラム肉」を使用し、カロリーも抑えられているフードということで、肥満犬のダイエット食として活用することです。ラム肉に含まれる「カルニチン」は脂肪燃焼効果の高いアミノ酸でサプリメントなどにもなっていますし、ラム肉に含まれる脂肪は、他の肉の脂と比べても融点が高く、体内に吸収されにくいという特徴もあります。

ナチュラルドッグフードを与えて、いつもより長く散歩をするなど活動量を増やしてあげることで、効率よく脂肪を減らすことができるでしょう。

 

 

1日あたりのコストとお得な購入方法

最後に、ナチュラルドッグフードのコストパフォーマンスについてです。ここでは中型犬(体重10kg1日あたり150g給餌)を例に計算してみました。

初回定期購入の場合
2kg/3,564円で計算)
約270円/日

定期購入で、10%OFFの価格をもとに1日あたりのコストを算出しました。結果は1日あたり230円程度になります。続ける場合は、まとめて購入すると20%OFFかつ送料無料となり、最大1日あたりのコストを240/まで下げることが可能です。ダイエット用の療法食と比べると割安ですし、ローテーションの1つとして与えるなど1か月あたりのコストを下げる工夫をすることもおすすめします。

 

【まとめ】アランズ「ナチュラルドッグフード」の総評

イギリスの愛犬家が自然給餌の精神で開発した「ナチュラルドッグフード」について、詳しく分析してきました。

最大の特徴は原材料が“8つ”だけという点ですが、これにはメリット・デメリットがあることも分かっていただけたかと思います。

メインである「ラム肉」はダイエット効果が期待でき、肥満解消などに取り入れると良いフードでしょう。また、食物アレルギーの原因を知るためにも活用できると考えます。

一方、成長期(仔犬~2歳未満)のフードとしてはやや栄養面やカロリー面が心配です。他のフードとローテーションするなど工夫しながら与えることをおすすめします。

手作りフードに最も近い「アランズ ナチュラルドッグフード」は、品質面での安心・安全が最大の魅力でもあります。獣医師としても、自分の愛犬たちのフードの1つとして取り入れてみたいと思いました。

本サイトでは犬の健康を配慮したドッグフードの選び方なども解説していますので、併せてご覧いただけますと幸いです。

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