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犬の聴覚の仕組み イヌは耳で遠くにいる仲間を見つける!?

イヌの聴覚というのは、嗅覚と並んでイヌの優れた能力の一つであると言われています。
嗅覚と比べると際立って優れているというわけではありませんが、人間の聴力の数倍はあると言われており、その秘密は耳の構造にあります。

雷の「ゴロゴロ」という音、花火を打ち上げた時の「ドーン」という音、あるいは掃除機のモーター音などのイヌが不快に感じる音が必要以上に大きく聞こえることで、興奮して暴れたり怯えたりする行動のように優れた聴力があだとなる場合もあります。

例えば、イヌの元祖であるオオカミが遠吠えをする姿は映画やドキュメンタリーで観ることがありますが、ペットとして人と暮らすようになったイヌも遠吠えをすることがあります。

何故遠吠えをするのかという理由については不明な点の方が多く、ボキャブラリーの乏しいイヌであっても遠吠えのトーンに差があります。

寂しいとき、仲間を呼ぶとき、ストレス発散など、様々な目的があるように言われていますが、愛犬が飼い主の顔を見ながら会話をするように口を尖らせて吠える姿は、遠吠えの一種かもしれません。

とはいえ、家の中もしくは敷地内で一緒に暮らしているわけですから、遠吠えを行う必要性というのは野生に比べると数段低くなります。

さて、目的は様々ありますが、大きな声で実行する遠吠えというのは遠方にいる仲間に自分の存在を知らせるための一つの手段です。

しかし、距離が離れれば離れるほど鳴き声は拡散し小さくなっていきますので、小さくなった鳴き声でも聞き取り吠えているイヌの意図することを聞き取ることが出来る聴力が必要になります。

人間が聴き取ることが出来る音の周波数の上限は20キロヘルツ程度ですが、イヌは65キロヘルツまで聞き取ることが出来ると言われています。

人間が音として認識できないような高周波数、すなわち、高音域の音であっても、イヌは聴き取ることが出来ます。

イヌが高周波数の音に強いのは、獲物である小動物の発生する鳴き声が高周波数、すなわち、高音のものが多いということに関連していると考えている人が多く、野生で生き残るための能力の一つということだそうです。

高周波数側の音に強いということを最も如実に表しているのが、犬笛」と言われる30キロヘルツ程度の音を出す笛です。

犬笛を拭いても人間には何も聞こえませんが、音を聞いたイヌは一目散に主人のもとへ戻ってくるという狩猟などで使われている道具が犬笛です。

獲物となる動物の聴力もイヌと同じように発達したのであれば、犬笛の音が聞こえた時点で獲物も逃げてしまうのではないかと思うのですが、実際のところは分かりません。

他方、周波数の低い側は人間もイヌも大きな差は無く、人間が20ヘルツ、イヌが40ヘルツくらいは聴き取ることが出来ると言われています。

ただし、高齢化して聴力が衰えてくる年齢では、低波長の音がどこまで聞こえるのかは微妙な感じがします。

高周波数の音は音の大きさの減衰が激しく近距離で消滅しますが、低周波数の音はより遠くまで到達することが出来ます。

イヌの遠吠えで遠方の仲間に自分の存在を知らせる行為というのは、遠吠えの中に含まれる低周波数の音が大きく影響しているということになります。

耳の構造

周りで発生する音を可能な限り集めるために存在するのが、集音器の役割をする耳です。

人は音が聞こえにくいときに掌をカップ状にして耳にあてがい、聞き取りにくい言葉を聞く動作を行います。

人の耳はほとんどの人が自由に動かすことが出来ないようになっており、音が聞こえにくいときには耳を音のする方に頭もしくは体を回転させる必要があります。

それでも聞こえないときに行う行動が、掌をカップ状にして耳にあてがうという動作です。

犬の耳は自由自在にクルクル回るわけではありませんが、人間と異なり意志の力で動かすことが出来ます。
犬の耳は耳介筋と呼ばれる筋肉が発達しており、前後だけでなく下に引き下げることも出来ます。
しかも、左右の耳を別々に動かすことが出来るというのも特徴的です。

耳介というのは頭部から飛び出している、いわゆる、耳を意味していますが、イヌの耳の形状からも分かるように周りの音を集める集音器の役割をしています。

耳介が自由に動かせるということは正面を向いたままでも音源の方向に集音器を位置調整できることになりますので、様々な音を拾うことが出来るというわけです。

イヌの聴力は音を認識して脳に伝達する能力が優れているというよりも、より良いポジショニングで耳介を機能させることにより効率的に集音することが可能であるというわけです。

人間にも同様の筋肉はありますが、耳介を動かす機能は退化し、耳を動かすよりも表情を造るための表情筋として働いています。

首を傾ける愛くるしい動作は音の方向を探っている?!

愛犬を「可愛い!」と思う行動というと首を傾ける動作がランクインしますが、ブリっこしているというわけではなく、音源を探るために耳の方向を変更する動作が愛くるしく観えているだけです。

飼い主の言葉や気になる音が耳に入ってきても、それが何を意味するのか何処から発せられているのか分からないといった時に、素早く音源の位置を探るために首を傾けます。

音源を見つける能力のことを音源定位能力と言いますが、左右の耳介から入ってくる音の時間差から音の場所を探る能力です。

音源定位能力については頭部の離れた位置に耳介が存在する人間の方が優れており、左右の耳介が近くに存在するイヌは首を傾けることで左右の次回の位置関係を変化させて音源を特定することになります。

イヌが聞こえる音に得手・不得手はあるのか?

「イヌの聴力は人間の4倍もある!」という風説があるようですが、数字には科学的な根拠はなさそうです。

オオカミの遠吠えをまねて吠えたところ6.4㎞離れたところにいるオオカミが反応したのに対し、1.6㎞しか離れていない人間には聞こえなかったことから言われるようになったということです。

しかしながら、小さな物音に対しても反応するので泥棒除けになるということを考えると、イヌは音の強さに対して人間よりも優れているということになります。

番犬になるといっても人懐っこいイヌの場合は、気付いても侵入者に懐いてじゃれるという可能性もありますが、少なくとも侵入者の存在に気付いて吠えるくらいはしてくれると思います。

さて、イヌの音の大きさに対する反応というのは、全ての音域に対して優れているというわけではないそうです。

周波数にすると3キロヘルツから12キロヘルツぐらいの高音が最も得意としている音域であり、人間よりも10デシベル前後大きな音として認知しています。

小動物の鳴き声がこの音域に入っていることから、獲物の存在を感知するために発達したと考えられています。

この特性から金属と金属が擦れるような音、すなわち、モーターに含まれている高音に対しても敏感に反応してしまうことになり、掃除機やドライヤーに反応することにつながります。

一方、遠方の仲間が吠えている遠吠えを聴き取ることが出来るということは、遠方にまで到達できる低周波数の音に対しても、イヌが人間よりも大きな音として聞こえているということを意味しています。

すなわち、遠くに音源がある雷や花火の音に興奮するのも、人間よりも大きな音として聞こえているからということになります。

イヌは言葉を理解できるのか?

威嚇するときの「ワン!ワン!」、痛いときや逃げる時に発する「キャン!キャン!」、上方に向かって「グルルル・・」や「ウォーン」といった小声の遠吠えのような鳴き声を発するときもあります。

イヌも自分の意思を相手に伝えたいというときがあり、吠え方や鳴き声にも意味があるというのは定説となっています。

イヌの言葉が理解できればということで、犬語翻訳機として、「バウリンガル」という商品が販売され愛犬家の間で注目を集めましたが、最近ではスマートフォン向けのアプリもあるようです。

ボキャブラリーは少ないながらも人間の言葉と同じような用途の鳴き声があるのいは確かですが、イヌの聞き取り能力はどのようになっているのでしょうか?

声帯から出された音が体外に放出されるまでの間に、特定の周波数が強められるというホルマントと呼ばれる現象があります。
人間の言語を理解しているわけではありませんが、ホルマントを認知する能力はあると考えられています。
すなわち、特定の周波数を認識することによって、相手が発している音を感知しているということを意味しています。

また、人間の言語には母音と子音がありますが、イヌには母音は認識できても子音は難しいと言われています。

飼い主特有の命令に対する周波数は認識できるわけですから、母音が強調されるような指示の出し方がイヌの躾において重要になってきます。

例えば、「ごはん」と「エサ」を混合して使うのではなく統一した方が混乱を防ぐことが出来ますが、「おわん」のように「ごはん」と母音が同じ言葉は勘違いする可能性があります。

いずれにしても、人間の言葉を理解しているわけではありませんので、短い言葉で母音を強調するように発生した方がイヌは理解しやすいということになります。

愛犬の名前も複雑な名前にすると覚えるのが大変ですし、同じ母音が連なるような名前の付け方は避けた方が自分の名前を認識するのが早くなるのかもしれません。

飼い主のが怒っていることは認識できるのでしょうか?

叱るときには「コラッ!」と一声で母音が明確に聞き取れるように発することで、愛犬は言葉を認識できるはずですが、それが怒られているのかどうかというのは別の問題です。

しかしながら、同じ言葉で叱るということを繰り返していると、その言葉を聞いたときの行動に反省しているような様子が感じられるようになってきます。

目につかない隅の方で丸まっていたり、目立たないように大人しくしていたりしていることから考えると、徐々にではありますが怒られているということは認識しているということになります。

言葉は理解できませんので、「コラッ!」と言われても直ぐには怒られているとは感じないのかもしれません。

飼い主の語勢から怒っていると判断しているかもしれませんが、イヌには脳波を感じる能力があるという説もあります。

脳波の変化まで聞き取れる?

脳波というのは、脳の活動に合わせて発せられる電気信号の総和を意味しています。

脳波は周波数によって分類されていますが、音とは異なるものですので聴覚とは関係ありません。

しかしながら、イヌが脳波から人間の感情を読み取っているのではないかという話は、昔からまことしやかに言われています。

バックグラウンドとなる科学的な研究はあまり行われていないようですが、人間の感情、特に、エサをくれたり散歩に連れて行ってくれたり、自分の世話をしてくれる飼い主の感情を敏感に察知する現象は数多く確認されています
「寂しい」や「悲しい」という感情に包まれている人にイヌが寄り添うというのは、よくある話です。
イヌの持つ癒し効果を利用したセラピー犬として、介護施設などで働く犬もいます。

人は顔色や雰囲気から判断して、悲しそうな人や寂しそうにしている人を見出すことが出来ます。

しかしながら、怒る動作と異なり語勢から判断できるものではなく、イヌが感情の不安定な人を認知するための根拠となる情報がどこかにあるはずです。

テレビでテレパシーを利用して犬と会話する人が出演する番組もありますが、超能力で意思伝達をするというのは俄かには信じ難いものがあります。

もちろん、否定する科学的根拠は何処にもありませんが、証明できる根拠もありません。

むしろ、感情の起伏に合わせて変化する脳波を感知するということの方が、より信憑性があるのではないでしょうか?

脳波の種類は、周波数の短いものからデルタ波、シータ波、アルファ波、ベータ波の4種類があります。

しかし、最も周波数の大きな14ヘルツ以上のベータ波は、心に不安があったりストレスによる緊張状態にあったりするとき増大しますので、ベータ波の増減を感知することが出来れば、悲しいときや寂しいとき、さらには怒っているときの感情も脳波の変化から感じ取ることも可能ということになります。

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