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噛みつき癖を治す躾とは?

脱走した犬が見知らぬ人にかみついて怪我をさせるという事件は年に何回か話題になりますし、犬同士が喧嘩して噛みついて怪我をさせるという可能性もあります。

攻撃的な中型犬や大型犬に多い事件ですが、小型犬であっても本気で噛みつかれると結構痛いですし、傷になることもあります。
無駄吠えと異なり被害者あるいは被害犬がいることになりますので、攻撃的な愛犬を飼っている人は散歩していても気が気ではありません。
噛み癖を修正するための訓練は、無駄吠えとともに愛犬家にとって必須の躾であるといっても過言ではありません。
一方で、「うちの子は甘噛みしかしない」といって油断している飼い主さんもおられるというのも事実です。
しかしながら、犬の牙は物をつかんだり触ったりするための道具でもありますが、食べ物を食べるときに噛み砕いたり引き裂いたりするための道具でもあり、喧嘩をするときの道具でもあるということを忘れてはいけません。

人や犬に怪我をさせるくらいの力は、十分にあるということです。
普段は甘噛みしかしない大人しい愛犬が、何かの拍子に興奮して我を忘れてしまうという可能性もゼロではありません。

理想的には、餌やおやつを食べるときと自分の痒い所を掻く代わりに噛むという行為以外には牙を使うことがないということになりますが、そこまでいかないにしても、せめて力を加減する甘噛みができるようにはしておくべきです。
甘噛みをしっかり覚えていれば、子供であっても人間が格上であるということを認知させる躾と併用すれば、少なくとも他人に怪我をさせるということは避けられる確率が高くなります。
すなわち、先ずは甘噛みという行為そのものの必要性を学習させること、すなわち、力を加減しなければ噛むと痛いということ、噛むことが相手にどれだけの影響があるのかを覚えさせることが重要というわけです。

甘噛みとは?

犬の牙は人間と異なり先がとがっており、様々な局面で使用されます。
メインの用途は、食べ物を食べるために砕いたり噛みちぎったりするときや、相手を攻撃するときの武器ということになりますが、手を持たない犬は手の代わりに使用することもあります。
毛で覆われていてわかりにくいですが、犬の皮膚は極めて繊細で皮膚がただれる、すなわち、炎症によって痒くなるということが良く起こります。
脚で届く範囲は足の爪を用いて掻くことになりますが、どうしても届かないところは力を加減しながら牙を利用して掻くことになります。

また、飼い主や仲間と遊ぶときにも軽く噛むようなしぐさをするときがありますが、遊びで噛む時には痒い所を噛むのと同じような、あるいは、それよりも弱い力で噛むというより加えるようにソフトタッチな「甘噛み」という噛み方を使います。

噛んだ時に相手がどの程度痛いのかということは自分にはわかりませんので、噛まれた時の痛みを体験させるために痛みが伴う程度に愛犬に嚙みついて痛みを覚えさせるという飼い主さんもおられるようです。
確かに一つの方法かもしれませんが、飼い主との信頼関係を維持するうえで有効な方法とは言えないかもしれません。
飼い主との信頼関係を構築している最中である子犬の時期に「噛まれると痛い」ということを学習させる方がより効果的であると思います。

何故?甘噛みを覚えさせるには子犬のころの教育が大切!?

甘噛みという言葉はよく聞きますが、普通に噛むのと甘噛みの使い分けを覚えるのはいつごろかというのは知らない人も多いようです。
結論としては、甘噛みの習慣は子犬のころから成犬に変わる時期に身に付く、あるいは、覚える習慣です。
噛むということを初めて体験する時期にマックスの力で噛まれると痛いということを認知することで、飼い主や仲間はもちろんのこと、自分よりも格上の存在に対して力いっぱい噛みつくということをしないようになるというわけです。
子犬のころの噛むという行為は必然でありどの子も通る道です。
子犬のころに噛まれると痛いということと、人間が自分よりも格上であるということを覚えた愛犬は、普通の時には人を噛んだとしても甘噛みしかしません。

愛犬が甘噛みを覚えるシチュエーション

愛犬に甘噛みを覚えさせるきっかけとなるシチュエーションというのは、歯が生え始める段階が最も早い時期です。
歯の生え始めは歯茎がむず痒くなり、違和感を解消するために身近にあるものを噛むという行為が始まります。

もちろん、噛むという行為そのものが生まれて初めての経験ですので、力を加減するということはありません。
ただし、最大限の力で噛んだとしても、最初のうちは歯が生えそろっているわけではありませんし力も弱いので怪我をするようなことはありません。
ちなみに、乳歯から永久歯に生え変わるときにも歯茎の痒みは発生しますので、この時期の愛犬も餌を食べるときはもちろんのこと、クッションを噛んだり椅子の足を噛んだりするということはよくあります。
永久歯に生え変わる時期はほぼ成犬ですので、力いっぱい噛まれるとかなり痛いですし、血が出ることもあります。
次に覚えるチャンスというのが、子犬同士が兄弟や仲間同士でじゃれあうときになります。周りに犬仲間がいないときには、飼い主が相手ということになります。

歩き回ることができるようになった子犬は見るものすべてが新しく、好奇心が旺盛で遊ぶことが大好きですから常に動き回り遊び相手を探している状態です。
前足で相手をつつく程度のじゃれあいに始まり、エスカレートすると噛みつくようなことも起こってきます。

歯が生えるときには噛んでもよいおもちゃを!

歯が生えてくるときの違和感や痒みで噛んでいるという時には、噛んでもよいものを与えるという方法が良いと思われます。
痒いから歯茎に刺激を与えて抑えようとしているのに、叱られたり禁止されたりするとストレスが溜まってしまいます。
この場合、噛んでもよいもの、すなわち、おもちゃを与えるというのが、ストレスをかけることなく違和感を解消させる有効な方法というわけです。

おもちゃを与えるときに注意していただきたいのは、生活に使用するような靴やスリッパ、さらには、タオルやぬいぐるみなどを与えないことです。
不要になったといえども生活に関わるアイテムを噛むおもちゃとして与えられた愛犬は、そのものだけでなく同じ形をしたものも含めて噛んでもよいものと学習する可能性があります。
成犬になってから「何かを噛みたい!」という衝動に駆られる時には、子犬のころに与えられたものに噛みつくようになるというわけです。
愛犬が家中の靴を集めて自分のテリトリーにため込むという習慣も、同様の経験が関与していると思われます。

じゃれあう経験から学ぶ噛むときの力加減

犬同士のじゃれあいでは自分が噛まれることもありますので、その時に本気で噛まれると痛いということを理解できるようになります。
飼い主と遊んでいるときには、通常は自分が噛まれることはありません。
犬には攻撃抑制といって、相手が「キャン!」といった悲鳴に近い高音の声を発すると攻撃を止めるという習性があります。
これは、オオカミのような狂暴な野生動物でも見られる行動です。
攻撃抑制を応用すれば、噛みついてきたときに「痛い!」といって噛むのを止めさせ、その直後に悲しそうなアクションをしたりうずくまったりすると、「自分が何かまずいことをしてしまった!」と感じ噛む力を加減することを覚えることになります。

参照元:犬のしつけ なぜ甘噛みをする?子犬が甘噛みをする原因や理由を考える
http://dog-ch.net/lovenip/reason.html
参照元:子犬のへや 犬の噛み癖をしつけ直す
http://www.koinuno-heya.com/shitsuke/kamiguse.html

犬が咬むときのシチュエーション

ここからは攻撃性も踏まえて「噛む」ではなく「咬む」という漢字を使用して説明させていただきます。
犬が咬むという行為に及ぶ理由に、「攻撃行動」「ストレス発散」があります。
犬が攻撃的な行動に出る時というのは、唸り声をあげることから始まり、吠えても相手が逃げないときには咬みつくという行動まで発展します。
ストレス発散のために咬むというのは、子犬だけでなく成犬でも行われる行動です。
犬は自分だけでできることに限りがあり、飼い主と行動を共にすることで行動範囲が広がるのを楽しみにしています。
それだけに、留守番などで放置され退屈になると自分だけで実行できる「咬む」という行為を行う可能性が高くなるということです。

攻撃行動で咬むようになるときとは?

動物行動学という学術分野では、攻撃行動に発展する理由を基にいくつかのパターンに分類されています。
攻撃性を示す可能性のある理由として、

  • 母犬が子犬を守るために取る攻撃
  • 追い詰められて恐怖が限界を超えた時に出る攻撃
  • 病気や怪我による痛みから出る攻撃
  • 縄張りを守るための攻撃
  • 飼い主を敵から守るための攻撃
  • 犬同士の縄張りや格上を争う攻撃
  • 食べ物を確保する攻撃
  • 自分の所有物を守るための攻撃

が挙げられます。
これ以外に、原因不明の突発性攻撃性というのがあり、攻撃性を示す要因というのは複雑怪奇です。
母性や怪我からくる攻撃性は分かりやすいですし、散歩をしていると仲の良い犬とそうでない犬が分かってきます。
しかし、愛犬の縄張りがどこからどこまでなのか、どの犬が格上でどの犬が格下なのかも分かりにくいです。
以上のことからも分かるように、攻撃的な性格からくる咬みつき癖というのは、原因の特定が難しく飼い主が咬みつき癖を修正するのは難しいと言われています。
「犬のしつけ教室」や行動診療という看板を出している獣医の先生に頼る方が間違いないと言われています。

ストレスからくる咬みつき癖

室内犬に留守番をさせたときに、家に帰ると家中のものが散乱していたという経験はありませんか?
いかにも暴れまわった後という感じの惨状で、餌の袋を破って中身を食べたり、うんちやしっこを床にしたりしているということもあるかもしれません。

家の中にあるクッションや服が引きちぎられたりするということもよくありますが、留守中に行われた行動の中に「咬む」ということがあったのは明白です。
思わず声を荒げて叱りつけてしまうかもしれませんが、時間が経過してしまっている時に叱っても愛犬が怯えるだけで躾にはなりません。

また、ストレスが溜まり過ぎた愛犬は攻撃的になり、やたらと咬みつく咬み癖のある愛犬に変貌するかもしれません。
こうなると、甘噛みを覚えさせたことが裏目に出て、弱い力で咬んでも効果が得られませんので強く咬むようになってしまうかもしれません。
これまでに提示した躾方法も心理学を駆使した理にかなった方法ではありますが、本格的な咬み癖を躾けるためにはもっと効果の高い方法を選択する必要があるかもしれません。

咬み癖を修正する躾方法

体罰を与えたりする力ずくで咬み癖を修正するというのは、犬を怒らせて咬み癖が酷くなるという可能性があり恐怖心から突発的に攻撃に転じる可能性もあります。
何よりも、ストレスを増大させることで咬み癖だけでなく様々な悪い習性が身に付くリスクもあります。
専門家が行う行動心理学に基づいた方法で躾けることがベストな選択ということになります。
無駄吠えの躾でも解説したように、オペラント条件付けで言われる正の弱化と正の強化、あるいは、負の弱化と負の強化を組み合わせて躾けることが有効になってきます。
どの方法が良いのかは愛犬の性格が大きく影響しますが、正の弱化と正の強化を用いるというのが一般的です。
はご褒美や罰を与える行為であり、負というのはご褒美や罰を取り除くことを意味しています。
弱化というのは問題行動を抑制することであり、強化というのは好ましい行動、この場合は咬みつくのを止めたり我慢したりすることになります。
簡単に言えば、咬みついてきたときには罰を与え、本来咬みついてくるようなシチュエーションにおいて咬みつくのを我慢できたときにはご褒美を与えるということです。
もちろん、咬みつく、あるいは、咬みつこうとしているときには、「オスワリ」、「マテ」を実施して興奮状態を鎮めてからおやつを与えるようにします。
この躾方法によって、愛犬は咬みつくことは罰を与えられる咬みつくのを我慢したときにはご褒美を貰えるというように学習することになります。

参照元:子犬のへや 犬の噛み癖をしつけ直す
http://www.koinuno-heya.com/shitsuke/kamiguse.html

躾で使うご褒美は何が良いでしょうか?

ご褒美は他の躾でも有効なおやつを与えたり撫でたりするというのは、効果的なご褒美です。
「咬む」ということに特化すると、咬みついてもよいようなおもちゃを与えるというのも一つの手段です。

咬みたいという衝動を咬まずに我慢するのですから、咬んでも構わないものを与えるというご褒美は愛犬のストレスが溜まるのを予防する効果も期待できます。

躾で使う罰は何が良いでしょうか?
先に申し上げたように体罰は逆効果で、罰というよりもサプライズを用いる方が効果的です
サプライズというのは、意味そのままで、行動をストップさせるために驚かせるという罰です。
布を被せたり不快な音を聞かせたりするというのもありますが、嗅覚や味覚に訴える市販の咬みつき防止剤というのもあります。
咬みつくところに塗り込んでおくことで咬みついたときに苦みや辛味といった刺激を愛犬に与えるもので、簡単に使える「ビターアップル」のような人気の市販のスプレーもあります。

参照元:株式会社プラッツ ビターアップルスプレー
http://www.platzcorp.jp/products/ba/bas.html

 

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