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簡単に無駄吠えを止めさせられないときの訓練!

子犬のころからしっかり躾をして飼い主をボスと認めて従順な愛犬であれば、無駄吠えを抑えることは容易です。
しかし、躾の行き届いた愛犬であっても、経験したこともない、あるいは、経験の少ない音に対して以上に反応してしまうというケースはあります。

無駄吠えしたときに叱ると敵意をむき出しにして余計に吠えるようになってしまう愛犬、吠える原因が見当たらずにどうすれば止めてくれるのか困ってしまう愛犬に悩んでおられるという方もいるかもしれません。
大人しかった愛犬が特殊な状況下で無駄吠えするというケースは意外と多く、頑固な無駄吠えは何とかやめるように躾けたいものです。

ここでは、突然発生する無駄吠えやなかなか止めてくれない頑固な無駄吠えを躾ける方法について解説いたします。

頑固な無駄吠えは何故起こるのか?

無駄吠えには要求から発生するものと、不安や警戒心から発生するものがあります。
犬が吠えることに意味があるように無駄吠えにも意味があり、それが少し過激になっているだけというだけです。
無駄吠えが起こる典型的な原因には

  • 聞きなれない不快な音に反応
  • 飼い主から離れた不安
  • 敵や見えない相手に対する警戒心
  • おやつが食べたいや散歩に行きたいといった要求
  • 一緒に遊んでほしい、構ってほしいという甘え

などが挙げられます。
無駄吠えに発展する様々なシチュエーションが考えられますが、原因がわかれば無駄吠えを止めさせる躾ができるかもしれません。

花王ペットサイト 問題行動 ムダ吠え
http://www.kao.co.jp/pet/dog/jiten/category08/001.html

不快な音に反応する無駄吠え対策

基本的に、犬は雷の音や花火の打ち上げる音が嫌いで、聞こえ始めると音がなくなるまで吠え続けるということがよくあります。
雷はいつ終わるのかわかりませんし、花火に至っては静かにしてほしい夜に2時間くらいは吠え続けるということもよくあります。
中には、暴れまわる犬もいますので、不快というよりも怖いのだと思います。
インターホンが鳴ると吠え続けるという犬もいますが、こちらは不快というよりは警戒心からくる無駄吠えです。
泥棒がチャイムを鳴らして入ってくるわけではないので不審者のわけはないのですが、自分の縄張り、あるいは飼い主の縄張りに侵入者が現れたことに対する警戒心です。
以上のように、スポットといえども、音に反応する無駄吠えというのは時間帯によっては困ってしまう状況であり、最低でも一度吠えるくらいで止めるように躾けたいものです。

愛犬が吠えることで気付くということも「無きにしも非ず」ですので、一度くらいは吠えてくれる方が役に立つということもあるかもしれませんが。

音に慣れさせる!?

愛犬が無駄吠えする音を録音して音量を調節することによって、音に慣れさせるという方法です。
吠えないぎりぎりの音量よりも少し音量を上げた状態で吠えなくなるまで、音を聞かせ続けます。
次のステップでは、さらに音量を上げてチャレンジし同じことを繰り返していきます。
もしも、ボリュームを上げて吠えるのを止めなくなるようであれば、ひとつ前の状態に戻して再度音に慣れさせるようにします。
これは「系統的脱感作」と呼ばれる方法で、人間の治療でも使われる方法です。
もちろん、音を我慢することができたときには、愛犬を褒めご褒美をあげるということも忘れてはいけません。
吠えるのを止めた時点でご褒美を上げるようにし、音と褒美を連動させる古典的条件付け躾も併用するというわけです。

少しずつ刺激を強くすることによって刺激に対する反応を薄めていくとともに、ご褒美という快いものに変換するという「拮抗的条件付け」という方法です。
初めて会ったときに苦手と感じた人が、その人との接点が増加し徐々に人柄がわかるようになり、最終的には親友へと発展するという人間に起こる現象も「拮抗的条件付け」と呼ばれる現象です。
まあ、人間の場合いつまでたっても馴染めないという人はいるかもしれませんが、臆病な性格が強い犬で嫌いな音に馴染めないという犬もいるようです。

何かの要求からくる無駄吠えへの対策

要求による無駄吠えは子犬のころから甘やかされて育った犬に多い現象で、吠え続けていれば飼い主が構ってくれる、遊んでくれる、あるいは、おやつをくれるといったことが関係しています。
言い換えると、飼い主の関心を自分に向けるために吠えているだけです。

基本的には、要求が満たされれば無駄吠えは止まりますが、要求が発生するたびに吠えるというのも困ったものです。

先ずは、興奮状態を抑える!

何故吠えているのかわからず吠え続けても要求が満たされない状態が続くことで、愛犬は興奮状態になっている可能性が高いと言うことができます。
「オスワリ」や「マテ」ができる愛犬であれば、愛犬を静めて落ち着かせることができます。
「オスワリ」や「マテ」ができない愛犬でも遅いということはありませんので、是非できるように躾けるようにしましょう。
このようなケースで躾けるためのトレーニングを「フォーマット(初期化)・トレーニング」と呼ぶそうですが、愛犬が要求しそうなこと、すなわち、「遊ぶ」、「おやつ」、「散歩」などの行動を起こす前に、「オスワリ」や「マテ」を実行するようにします。

刺激を与える直前に「オスワリ」や「マテ」を常に行うことで、愛犬が吠え始めたときに指示するだけで要求による無駄吠えを止めるというわけです。
オスワリやマテという躾は、すべての躾のベースにできる、すなわち、先ずは落ち着かせて話を聞かせるということにつながりますので、是非覚えさせるようにしましょう。

負の弱化を利用した無駄吠え抑止!

「負の弱化」というのはオペラント条件付けを利用した躾方法の一つで、ご褒美をなくすことで無駄吠えが起こる回数を減少させるという方法です。
これは、愛犬の要求を満足させているはずなのに無駄吠えを続ける甘えん坊の愛犬に対する躾方法です。
具体的には、無駄吠えを始めたときに無視するようにすることで、飼い主の注意を自分に向けるつもりが逆効果であるということを学習させることになります。

甘えん坊の愛犬にとっては無視されることが「飼い主の注目」というご褒美を取り除かれることにつながり、オペラント条件付けで言うところの「罰」に該当することになります。
効果をアップさせるためには、別の部屋に移動して飼い主の姿を見えなくするという方法もあるそうです。
学習できるまでは吠えることが多くなるというデメリットはありますが、吠えても要求が満たされることがないどころか、罰を与えられるということを一度覚えると無駄吠えがなくなる効果も大きなものとなります。

おやつを貰うために起こる無駄吠え!

吠えるのを止めるとおやつを貰えると学習した犬が、おやつ欲しさに自分のタイミングで吠えるというケースもあります。
頭の良い愛犬は言い聞かせればよいと申し上げましたが、頭が良すぎる愛犬は思わぬ知恵がついてしまうという例です。
このようなケースでは吠えるきっかけとなるイベントが見当たらず、飼い主は「なぜ吠えているのか?」がわかりませんので止めさせるのに苦労することになります。
この場合も「負の弱化」という方法が有効で、この場合はおやつを与えないということが罰になります。
利口すぎる愛犬はおやつを貰えるまで吠えるのを止めません。
信頼する飼い主の関心を引きたいという先の例とは異なり、おやつがもらえた時点で要求が満たされることになり、飼い主の家族がおやつを与えてしまうと逆効果です。
「やっぱり、吠えたらおやつを貰えるんだ」というように学習してしまうからです。

要求からくる無駄吠えを抑止する躾で注意するポイント

要求を受け入れない躾は、飼い主と愛犬の根競べのようなものです。
躾を始めた当初はより強く吠える「消去バースト」と呼ばれる現象もあるかもしれません。
中には、「何故、おやつをくれないのか?」と飼い主に不信感を抱くようになり、関係が悪化するというケースも考えられます。
しかしながら、飼い主が折れておやつを与えて無駄吠えを止めさせる行動に出ることは、矯正が困難な「部分強化効果」が発生することもありますので注意が必要です。
従って、このようなケースでは、無駄吠えがなくなるまで家族全員が同じ行動をとるようにすることが重要になってきます。

部分強化効果って何?

吠えているときにおやつを貰うことができるということを子犬の頃から何度も体験した愛犬は、吠えることでおやつを貰えると思い込んでいることがよくあります。
吠えたときにはいつもおやつが貰えたというわけではなくとも、貰った時の記憶が強くなっています。
このように、要求を満たすために吠えたときにたまにご褒美を貰えるという体験によって、ご褒美をもらうために吠え続けるようになるという現象は心理学では部分強化効果と呼ばれるものです。
部分強化効果は消滅しにくい現象として認知されており、同様の原因で起こった無駄吠えは躾けるにしても簡単ではないということです。
部分強化効果を消去するための訓練で最も重要であるとされているのが、行動の一貫性にあると言われています。
躾けるための方法は無駄吠えしてもおやつを与えないという非常に単純なものですが、一度でも根負けして与えてしまうと「やっぱり、吠え続けたらおやつを貰えた」と考えてしまいます。
この躾方法では、メインの飼い主だけでなく、飼い主の家族、ご近所の散歩仲間などすべての人が関係者です。

無駄吠え抑止を試みたら余計にひどくなった!?

無駄吠えの原因を突き止め無駄吠えを止めさせるように訓練を開始し始めると、「要求が満たされないのは吠え方が足りないのでは・・・?」と考えた愛犬がいつもよりも強く長く吠えるという行動に出ます。
これは「消去バースト」と呼ばれる現象で、簡単に言うと、むきになって吠えているだけです。
しかしながら、飼い主の方が負けて愛犬の要求を満たしてしまうと部分的強化効果へと移行することになり、矯正するのが厄介な症状になってしまいます。

部分的に野生化し本能のままに吠え続ける無駄吠え!

迷子犬や何らかの理由で飼い主と別れることになった犬の里親になった時に、無駄吠えが多いというケースがあります。
問題となるのは、何故その犬が保護されていたかということです。
飼い主に虐待された犬は人間に対して敵意を向けるようになることがありますし、最低でも人間を恐れ近寄ろうとしなくなります。
また、テレビを見ていると地震などの災害にあって飼い主と生き別れになった飼い犬が、半分野生化してしまうというケースもあるようです。
人間を恐れるようになった犬は怯えて閉鎖的になっているというケースが多いようですが、攻撃的な性格の犬の場合には吠えたり噛みついたりするケースもあるかもしれません。

飼い主と一緒に暮らしていた時にはおそらくは従順で大人しい愛犬であったと思いますが、一度躾けたことがリセットされた犬が本能のままに吠えるようになると、吠えるのを止めさせるのは大変です。

人間不信の犬の無駄吠えにはサプライズを!

タイトルにある「サプライズ」というのは、犬のしつけで言われる「罰」の一つですが、肉体的・精神的な痛みや苦痛を与える罰ではなく、驚かせることで無駄吠えをストップさせる方法です。
別のところで解説したように、手で口が開かないように抑えて吠えることができなくするというのも「サプライズ」の一つですが、人間不信の犬は口を押えられることでより強く反発し噛みつかれる可能性もあります。
そんな時に便利なアイテムが、「ヘッドカラー」と呼ばれる道具です。
「ヘッドカラー」は愛犬のストレスを最小限に抑えながら、簡単な操作で愛犬の顔を飼い主に向けさせることができる無駄吠え抑止に使える道具の一つです。
無駄吠えだけでなく、引き癖や拾い食い、あるいは、飛びつきなどの問題行動を抑止するのにも使える道具でもあり、犬の躾教室や盲導犬の訓練にも使用されることもあるという優れものです。
ただし、あまりにも狂暴であるときには、「マズル」と呼ばれる犬の鼻先を完全に覆ってしまう道具でしばらく強制的に口を閉じさせる必要があるのかもしれません。

「マズル」の使用は、躾でもなんでもなく安全のために口を閉じさせるものでしかありませんので、落ち着いてきたらヘッドカラーに切り替えるようにすることをお勧めします。

無駄吠えを止めたときにご褒美でプラス効果!

無駄吠えを止めさせるためにご褒美を与えるのではなく、無駄吠えを止めたことに対するご褒美を与えることは訓練をより効果的にすることが期待できます。
吠えたいときに吠えさせてもらえないことで愛犬のストレスがたまりがちです。
しかし、飼い主の言うことを聞けばご褒美を貰える、すなわち、おやつを貰えたり撫ぜてもらえたりするということを学習することで効果がアップするということもあります。
これまでの話からもお分かりかと思いますが、タイミングを間違えるとより愛犬に吠え続けることで要求が満たされたと勘違いさせることになりかねません。

完全に吠えるのを止めた時点で「オスワリ」をさせて落ち着かせてから、褒めながらご褒美を与えるようにしましょう。
また、無駄吠えを止めたときのご褒美はいつもあげるのではなく、与えるときと与えない時を作るようにするのも躾の効果がプラスされます。
これを心理学では「プルーフィング」と呼びます。
部分強化効果でも解説したように、間欠的なパターンから学習した行動というのは消去されにくいという特徴があります。
無駄吠えを止めたときのご褒美が間欠的になることで、無駄吠えをしないという行動がより強固な習慣として身に付くことになります。

参照元:脳科学辞典 オペラント条件付け
https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E3%82%AA%E3%83%9A%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%88%E6%9D%A1%E4%BB%B6%E3%81%A5%E3%81%91

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